愛しいユキ
愛犬のユキがいなくなった日、家の中には静けさだけが残りました。
玄関で迎えてくれる尻尾の振る舞い音もなく、膝の上に挑戦して来る柔らかな足音も消えてしまったのです。
毎日、彼女のまなざし、温もり、そして無条件の愛が恋しくてたまりませんでした。
その深い悲しみから、私は創作を始めました。
彼女を心の中だけでなく、形あるものとしても残し、その魂を宿すものを作りたかったのです。
とりあえず最初の作品が生まれました――ユキへのオマージュとして。
それ以来、私は動物をモチーフにしたアートを手掛けています。
大切な家族であるペットを、当面の姿が見えなくなっても、
見て、感じて、そして抱きしめ続けられるように。
一つ一つの作品は、消えることのない愛のかけら。
それは永遠に残り続けるのです。
